五 色 塾
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五 色 塾
(訪問日時:2003年9月26日(金) 午前8時45分〜午後3時半)

所在地:相模原市矢部
代表者:小川 誠

@ 施設の概観・活動内容
五色塾は不登校やひきこもりなどの青少年のための寄宿生活塾で、矢部駅から歩いて7、8分の住宅街にある。海外生活の長かった小川氏が、子どもの全人教育を目指して創設。塾生には小川氏の家族と寝食を共にする塾生が大半だが、通所生もいる。軽度の精神障害者も共同生活ができれば受け入れている。
塾では次のように「農」を中心として、手、足、体を使った生産的な活動と、和やかな大家族生活を通じて、EQ(人間性と社会性)の養成を目指している。
  • 「実りの大地クラブ」
    環境保全型の農業を中心にして青少年の自立を支援するプログラム。自前の田畑約5反での作業に加えて、専業農家と市民が共同で立ち上げた農業生産法人「青空農園」で、専業農家の手伝いもする。冬場は家や作業場などの建築・増築も手がけ、キャンプ・山登り・合宿などの自然体験も多い。山仕事も年に数回こなす。
  • 「群れ」造り
    毎週月曜日と金曜日、異年齢の子どもたちが放課後に集まって、群れ遊びをする活動。塾生達も参加する。遊びの後、塾長の話を聞き、希望者は健康で安全に配慮した食事もとる。また、上記のクラブの行事にも参加する。
  • 触れあい農園
    3月から12月まで「遊び半分、仕事半分」をモットーに土と触れあい、野菜と触れあうための活動。相模原近辺の子育て世代の子どものいる家族が参加している。
  • 「耕さない田んぼ」の稲育て体験教室
    生き物との共生を重視した、自然再生型の米作り体験の場を一般市民に提供している。塾生と市民の触れ合いの場ともなっている。
  • 家庭訪問
    相模原市とその周辺に住む引きこもり青少年を対象に、家庭訪問を行っている。
  • 無農薬野菜の宅配サービス
    これは就業体験の場を作るために始めた活動で、「青空農園」で収穫した野菜や米の 宅配をしている。塾生は「正確、迅速、確実、丁寧」をモットーに仕事をする。
A 見学当日の様子
午前中は塾の敷地内で工作場にするための家を造っていて、1人(塾生)は金槌で家の壁板をうちつけ、1人(体験寄宿者)は電動ノコで板を切っていた。全部自分達で造っている。金槌を使っていた少年は「金槌はおもしろい」と言っていた。午後は「青空農園」の稲の実り具合を見回ったあと、触れあい農園で畑にゴボウの種をまき、キャベツなどを植え付けた。ナスやオクラなども植えてあり、たくさん収穫があった。B その他
実りの大地クラブの会費
  • 通所生:入会金・20000円 月謝・8000〜32000円
  • 寄宿生:入会金・50000円 設備費・60000円 寄宿費・月120000円以上
  • (高校以上は140000円)
  • 群れ活動、ふれあい農園、家庭訪問もそれぞれ活動に応じた会費が必要

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