横浜社会教育研究所 和田文庫
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横浜社会教育研究所 和田文庫
(訪問日時:2004年2月27日(金) 10:00〜12:00)

所在地:横浜市戸塚区戸塚町364
代表者:土屋恵彦

@ 施設の概観・活動内容
戸塚駅から歩いて15分ほどの住宅地の中に位置する、不登校生を対象としたフリースクールで、33年前からやっている学習塾が母体である。建物は土屋所長が祖父の時代からの借地に建てたもので、2階建てで教室が5つある。パソコンの置いてある教室、卓球台が設置してある教室などがあり、廊下には大きな本棚があった。
土屋所長は「図書館ではなく貸本屋の感覚で、地域の子ども達が気軽に本を読みに来る場として開設した。地域社会の教育力の担い手としての学習塾を自負していたので、登校拒否・不登校とかいう言葉が使われるずっと前からこの問題に関わってきた。」と経緯を語った。
現在は、週3回(月・水・金)に開いている。夏にはキャンプをしたり、学習支援、カウンセリング相談も行っている。
A 見学当日の様子
この日は中学生の男の子3人、OBの男の子(18歳、この日今年最後の大学の合格発表待ちだそうだ)、母親1人、所長の土屋さんの5人。中学生はみんなディスクゴルフ(フライイングディスクを使ったゴルフ競技)を楽しみに参加していて、この日も午後から公園に出かけると言っていた。ある男の子はディスクゴルフの大会を通して、社会人の知り合いができた話をしてくれた。競技者人口が少ないスポーツなので関西へも試合に行くそうだ。また、ディスクも様々な種類があって、それぞれ使い勝手が違うため、自分の気に入ったディスクを買いに日暮里の専門店まで行くと言っていた。帰りにその男の子のお母さんと話をした。「東京へ引っ越しをするので、和田文庫に来るのが今日で最後。引っ越し先でもいい場所と出会えたらと思っている」と話された。
土屋所長は「不登校になって未来が閉ざされるわけではない。和田文庫をリハビリのように利用し、高校や大学などに巣立っていっている」と話す。また、ディスクゴルフの大会でプレーオフのサドンデスの末に優勝(大人に勝った)した子が、とても強い自信をつけたエピソードを紹介してくれた。B その他
  • フリースクールの他、グループ学習の会員(小・中・高)の募集もしている。
  • 土屋所長は(社)日本青少年育成協会常任理事も務めている。

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