たねの会
HOME > 情報コーナー > 訪問記 > たねの会 訪問記


たねの会
(訪問時間:2004年1月15日(木)  10:15〜12:00)

@ 施設の概観・活動内容
厚木市の小学校の「相談室」を使って開催している不登校傾向のある児童の親の会で、開催時間も学校の授業のある平日の午前中に集まっている。会の成り立ちは母子登校をしている母親が「他の不登校経験のある方と話がしたい」ということで、同校の児童指導だった方が、同様の悩みを抱えた親子を繋げたことが始まり。その後理解のある児童指導担当の先生や学校長、教頭、担任の先生までもが時間のあるときには参加し、「学校から切れてしまわないこと」を大切に運営をしている。
A 見学当日の様子
時間帯によっての出入りが多いが全部で6人が参加。開催されている「相談室」とは余裕教室を利用した、在校児童が気楽に相談できるスペースと学校には来られるが教室にはなかなか入れない児童が利用する部屋で、「たねの会」もこの部屋を使っている。入ると、母親たちに混じって小学生の姿(女の子がほとんど)もあった。みな元気そうで、相談室の外に出て遊びにも行っていた。会の中で話し合われたのは、不登校児を抱える親は学校のどこへ相談に行けばいいのか、スクールカウンセラーについて、など学校内外の不登校対策についての話題が多かった。学習支援を求める意見もあり、勉強に対する自信回復の援助(ボランティアなども含む)の必要性を訴えた。中にはだいぶ回復し、教室には入れないものの毎日登校し、合宿にも行くことができそうだと話す母親が、「今度は自分が置いていかれてしまう。親の不安感は残っています。」と自分の課題を挙げていた。
また、給食時間には他の通常クラスの生徒数人(全員女子)がお盆を持って一緒に食べに来る姿も見られた。B その他
その後2005年7月現在では、不登校児童数が0に近い形で減少している。「相談室」から自立し、元気に学級で学習に取り組んでいる児童の姿が見られる。
HOME > 情報コーナー > 訪問記 > たねの会